小さな鉄板焼屋の大きなつぶやき。

日々の出来事・想い・人生観・夢・スポーツ・映画・音楽・本・歴史・グルメなど、大きなつぶやきを通して1人でも多くの人と素敵な『想い』が共有できることを願います!

『たいせつなことは、いつも歴史の中にある。』

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【写真:坂本龍馬生誕の地・高知県桂浜】

 

私は読書が大好きです。

その理由ははっきりしています。

《自分に足りないものを補填する》ためです。

 

自分の人生で経験できることは限られています。

しかし、本によって多くの先人の人生を知ることにより、

その経験や考え方など、多少なりとも自分の人生の一部にすることはできます。

 

『たいせつなことは、いつも歴史の中にある。』

 

これは作家・司馬遼太郎さんの言葉です。

 

私は最近『司馬遼太郎』さんの本しか読んでいません。

彼の作品の多くは、史実に基づいた『実話』であるにもかかわらず、

登場人物のカリスマ性、話しの面白さ、リアリティ、躍動感、予期せぬ結末など、

まるで壮大かつ娯楽性の高いフィクション映画を観ているようです。

 

そしていつも『生きるためにたいせつなこと』を教わっています。

 

私は10代後半から20代の頃は、『村上春樹』さんの作品が大好きで、

暇さえあれば片っ端から読んでいました。

普段の日常から非日常へと移行していく物語の展開がファンタジーのようで、

それでいて、日常に存在するようなリアリティーさが魅力でした。

一見退屈そうな生活の中にも、豊かでオシャレな空間が小説いっぱいに広がっており、

知的好奇心が大いに刺激され、とても楽しく読ませていただきました。

 

また、国際ジャーナリストの『落合信彦』さんの本もかなり読みました。

海外で活躍する彼の姿を見て、本気で海外に行きたい!と思いが募ったものです。

 

実業家では、京セラ創業者『稲盛和夫』さんのビジネス書や自伝を愛読しました。

いずれは私も、実業家として生きていきたい!と強く思い、

貪欲に生き方や考え方を学ばさせていただきました。

 

そして30歳の頃だったでしょうか?

たまたま読んでいたビジネス雑誌の中で、

『若き社長が愛読する本』

という特集が組まれていました。

 

するとなんと!驚くことに12,3人中の半数近くの社長が、

司馬遼太郎さんの『竜馬がゆく』が愛読書と書かれていました。

とても!驚きました。

てっきり、実業家や偉人が書いたような本が愛読書だと思ったからです。

 

『ビジネスマンが歴史小説? 愛読書? なぜ???』

 

私はそれまで、司馬遼太郎さんの名前は知っているものの、

作品は読んだことがありませんでした。

歴史小説を書いている有名な人』という認識しかありませんでした。

 

学生時代から歴史は好きでしたが、日本史は年代や年号ばかり記憶させられる

イメージが強く、あまり好きではありませんでした。

その点世界史は、雄大なスケールで数多くの名作映画もあり、

物語性も高くて面白く、学校の教科でも選択して学んでいました。

それ故に、日本の歴史を読んだり、学ぶ機会を失ったように思います。

 

私は早速、なぜ若き社長は『竜馬がゆく』を愛読するのか?

ということが気になり、全巻購入して読み始めました。

そしてすべて読み終わった時の率直な感想は、

 

『なぜ今までこの本を読まなかったのだろうか?

 なぜ今まで日本の歴史を知ろうとしなかったのだろうか?

 日本人として、もっともっと日本を知らなきゃいけない!

 日本人の魂を継承していかないといけない!』

 

という強い思いが沸き起こりました。

 

断片的には日本のこと、日本人のことは知っているような気がしていましたが、

1人の青年(この場合は坂本龍馬)の目を通し、とりわけ激動の時代を生き抜いて

いく彼の姿を読み進めていくと、学習してきた日本史とは全く違う日本を見つける

ことができたのです。

 

『日本史は特別な歴史ではなく、私たちと同じような心と体を持った日本人が、

たくさんの失敗をしながらでも、懸命に生きてきた証に過ぎない。』

 

ということを強く感じとったのです。

 

『特別な歴史』ではない以上、

時代が変われども、今を生きるわたしたちと同じような悩みを持ち、たくさん失敗し、

そして試行錯誤しながら懸命に生きている。

時代が変われども、わたしたちの生き方そのものは変わってはいない。

だからこそ、

時代が変われども、

『たいせつなことは変わらない。。。』

 

現代を生きる私たちが『たいせつ』にしなければいけないこと。

『歴史を知り、歴史から多くを学ぶこと。』

『日本の文化を学び、尊び、大切なものはしっかりと伝承すること。』

『先人たちの過ちや成功はもちろん、先人たちが身を犠牲にしてまでも、

 後世の今を生きるわたしたちに伝えたかったことを知ること。』

 

 これらのことを、わたしたちがたいせつに考え、日々実践していけるのなら、

もっとわたしたちの生活には、潤い・喜び・生きがいが多くあるような気がします。

そしてもっともっと魅力的な社会があり、住みよい日本があるはずなのです。

 

話しを戻してみます。

若き社長が『竜馬がゆく』を愛読する理由。

それは、

先人たちの熱き想いをしっかりと受け止め、

先人たちが命を懸けて築き上げてきたこの国を守り、

先人たちに恥じない生き方をしたい!

そして自分たちが、

坂本龍馬のような、

純粋で私利私欲のない心を持って、

この国の為にひと肌脱がなければいけない!!

 

そういう思いが、若き社長の起業家精神ベンチャースピリッツ)につながっている

のではないでしょうか。

 

『たいせつなことは、いつも歴史の中にある。』

 

歴史を見ずして、明日は語れないような気がします。

 

日本人として、誇りと勇気と正義感を持ち、今日も1日精一杯生きよう!

 

先人のためにも。

 

自分のためにも。

 

この国のためにも。